アジア探偵団 (ミャンマー)

東南アジア全般のIT情報を追っかけています。(主にミャンマー)

2015年01月



シャオミは2015年の販売目標を1億台に設定しています。2014年の販売実績は6100万台でした。しかし2015年は国内のみならず進出先の海外でもライバルの追い上げが見込まれています。

シャオミの中国本土以外でもっとも重要な市場は間違いなくインドです。そしてシャオミの最大のライバルであるインドの国産メーカー、Micromaxは新しいブランドを立ち上げました。Micromaxのエントリーモデル向けブランドの最初の1台Yu Yureka!は先日発表されました。

インド市場でのスマホへの移行

Yu Yureka!とXiaomiの4G対応格安スマホRedmi Note 4Gは同一セグメントに位置します。シャオミは価格以外は文句のいうところはありません。それに対してMicromaxはCyanogenModと協力関係を結びスキンを開発してもらっています。

インド市場は規模だけではなく、これから数年での急拡大が見込まれています。それに対して中国市場は成熟しきって成長の余地がありません。2014年第三四半期のスマホ出荷台数は2330万台になると見込まれていて、これは前年比2倍になります。

最終的にはインドのスマホ出荷台数は中国と同等の毎年4億台になると見込まれています。

しかし、現在はまだガラケーの出荷台数が多数を占めていますがこれによりスマホへの雪崩的移行の可能性が十分にあります。これを引き起こすものとしては100ドル以下のスマホがあげられます。ガラケーとスマホの比率は2012年には90:10から2013年には78:22、2014年には68:32と緩やかに移行してきていますが50%を超えて一気にスマホへの移行が起こる可能性も考えられます。

シャオミはその一翼を担っていてインド市場に進出して5ヶ月で100万台を販売しました。



電子決済企業Red Dot Networkの協力によりヤンゴンにあるオレンジスーパーマーケットの全8支店で料金チャージカードの販売が1月22日から始まりました。

ミャンマーのRed Dot Networkは料金チャージカードサービスを提供しています。

スマホに料金をチャージするにはオレンジスーパーマーケットのレジで料金チャージカードをスキャンします。するとチャージの仕方とPIN番号を書いたレシートを渡されるのでそれに従って作業をすれば料金が加算されます。

このシステムではPIN番号を確認するためにスクラッチを削る必要はありません。

対応するキャリアはMPTのGSMとTelenor、Ooredoo、MECは5000チャットと10000チャット、RedLinkインターネットは16000チャットと36000チャットが用意されています。

TelenorとOoredooは1000チャットと3000チャット、MPTはそれに加えて10,000チャットと20,000チャットが近日中に追加される予定です。

このシステムでは物理的なカードは再利用できるので在庫などの管理は不要です。

オレンジスーパーマーケットはマンダレーの2支店にもこのサービス提供を考えています。

ミャンマー以外ではコンビニで提供されているサービスですが、コンビニがないからスーパーですね?



2014年の中国携帯出荷台数は前年比21.9%の減少となりました。正確な台数はガラケーとスマホをあわせて4億5200万台となり、2013 年は 5億7900万台でした。

ただしこれは新規の携帯出荷台数だけで加入者数はまだ増加しています、しかしそのペースはゆっくりになってきています。

目立ったデータ

2G接続のガラケーの出荷台数は昨年の1億7000万台から6050万台へ61.4%の急落でした。

3G接続の携帯も前年の4億800万台から2億2000万台に減少したのに対して4G接続のスマホはほぼ0から1億7100万台に急伸しました。まあ、4G商用サービスかも開始されたのが2013年の12月後半なので当然です。

スマホの出荷台数も8.2%減少し3億8900万台で中国国内はほぼ飽和状態といえるでしょう。

全携帯出荷台数にスマホの占める割合は86%となりました。

全スマホ出荷台数に対するAndroidスマホのシェアは90%となりました。

そして中国国内で稼働しているスマホユーザー数は5億1970万で今年中に5億7420万まで増加すると予想されています。2018年には全人口の半分以上がスマホになり7億を超えると予測されています。



ガラケーを置き換えるための1万円(6000インドルピー程度)くらいのスマホが一番人気でもあり激戦場となっています。

これらのエントリー向けモデルはインド最大のe-コマースサイトのFlipkartやアマゾンなどでのオンライン販売となります。これにより流通コストの削減できが安価でスペックの高いスマホを販売できます。

エントリー向けモデルの1つはインドのスマホ国産メーカーであるMicromax、Karbonn、Spiceによる世界初のAndroid One3機種です。価格は6399インドルピー(約105ドル)からとなります。

3機種のMicromax Canvas A1、Karbonn Sparkle V、Spice Dream UNOのスペックはほぼ同じで、4.5インチ(480×854)の画面、MediaTek Cortex A7(1.3GHz、クアッドコア)、メモリ1GB、内蔵ストレージ4GB、デュアルSIMスロット、microSD、200万画素のインカメラと500万画素のメインカメラ、交換可能なバッテリー(容量1700mAh)などとなります。

これらの国産メーカーに対して海外メーカーの進出も加速してきています。その中でも要注目は最近話題にあがることが多いシャオミです。販売は毎回即完売で好調でしたが、エリクソンからの知財特許侵害によるすべての機種で販売停止命令が出され販売できなくなりました。その後、販売許可を得られましたが2015年1月8日までの時限的なものです。販売が許可されたのもエリクソンの特許技術使用権を取得しているQualcomm製のチップを搭載しているものに限定されています。

ところがRedmi 1SとRedmi Note 4Gは1月20日に向けての予約を受け付け販売も行われました。価格はRedmi 1Sが5999インドルピー、Redmi Note 4Gが9999インドルピーでした。何も記事になってはいませんがQualcommのチップ搭載機種は販売停止が解除されたのか、毎回解除の申請を行っているのでしょう。来週の1月27日に向けても予約を受付中です。

Micromaxは少し上の価格帯で8999インドルピー(約150ドル)のYureka!を今月に投入予定です。Yureka!は5.5インチの画面に1300万画素のメインカメラ、4Gサポートと100ドルのスマホとは格段のスペックを誇っています。

一方、Samsungは1月14日にようやくインドでTizenベースのスマートフォン「Samsung Z1」を5700インドルピー(約90ドル)で発売しましたが、評判はさんざんで数世代前のハードウェアスペックなどと酷評されています。



昨年末にOoredooはプリペイドのクレジットを他のユーザーに送れるサービスを開始しました。

*155* の後に送る金額と送る相手の電話番号を入力します。送金額には上限があり5000チャットまでをOoredoo同士であれば送ることができます。

Ooredooの代表によると金額の移動は数秒程度で完了し、1回の取引について100チャットの手数料がかかるとのべています。

このサービス提供によりOoredooの加入者が増えるでしょう。しかし同様のサービスはMPTも数年前から提供していて取引ごとの手数料は25チャットと安いです。残ったTelenorがどうするかが気になります。

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