アジア探偵団 (ミャンマー)

東南アジア全般のIT情報を追っかけています。(主にミャンマー)

2015年02月



中国のモバイルでのデータ通信利用は昨年に比べ50%と大幅に増加しましたが、まだまだ世界の平均と比べると低くとどまっています。この理由としては郊外が依然としてデータ通信利用が少ないままがあげられます。

モバイルでのデータ通信利用の月平均は2014年はじめには200MBだとMIITは明らかにしました。これは音楽で言うとインターネットから50曲をダウンロードできる程度であり、全世界の平均である819MBの1/4とだいぶ少ないものとなります。

中国最大のキャリアである中国移動は昨年初頭の0から年末には9000万になった4G接続契約者数を拡大するために郊外への進出を計画しています。Appleとサムスンがハイエンド機の覇権を争っている一方、国内スマホメーカのCoolpad、Lenovo、ZOPOなどは100ドル未満のエントリーモデルに力をいれています。

しかし、中国国内の携帯出荷台数はすでに頭打ちで微減の状態なので、これからはどれだけ4Gスマホへの移行を推進できるかがデータ通信利用量の増加には鍵となってくるでしょう。

中国電信、中国聯通を合わせて中国3大キャリアは郊外への進出を加速させ郊外でのスマホ利用を快適になるようにしています。大きな問題はサービス範囲と電波の信頼性です。2017年には4G対応のスマホが昨年の販売台数4億590万台の3倍程度への増加が見込まれています。

http://www.reuters.com/article/2015/02/12/us-china-telecomunications-data-idUSKBN0LG0AL20150212?feedType=RSS&feedName=technologyNews



XiaomiのタブレットMi Padがシンガポールとマレーシアで2/10に発売されました。Mi Pad自体は中国本土で7ヶ月前に発売となっています。

Mi Padの価格はシンガポールで299シンガポールドル (220ドル)、マレーシアでは799リンギット (225ドル)となっています。

恒例となったフラッシュセールは昼の12時に開始されます。

ただし、今回販売されるのは16GBで白のモデルだけでカラーバリエーションやメモリは選択できません。

MicroSDを利用できるのでそれで容量を補うことはできます。

Mi Padは7.9インチの画面でiPad Miniと同じようなサイズです。
  • 7.9インチ、2048 x 1536 (1080p HD)
  • NVIDIA Tegra K1 クアッドコア 2.2GHz
  • メモリ 2GB
  • バッテリー 6,700mAh
  • 容量 16GB
  • microSDは128GB対応
  • メインカメラ 800万画素
  • インカメラ 500万画素



Lineが東南アジアでのオンライン食料品配送サービスに参入します。

Lineのオンラインスーパーマーケットのサービスはまずタイで2月4日から開始されました。日用品のミネラルウォーター、コーヒー、カップめんなどを毎日安売りをするとしています。そして、タイでは配送が無料となっています。

タイのLineのユーザー数は日本についで2位となっています。

このサービスは提携先で業務のほとんどを担うaCommerceから発表されました。

これはLineが生活に密着したモバイル第1の戦略の一貫です。急成長を続けるオンラインスーパー業界への初の進出となります。「これによりモバイルコマースの便利さを消費者・商店双方に認識してもらえるようにしていきたい」とのべました。

Lineがタイでのecommerceを行ったのは2013年末の化粧品の販売でした。

Lineのこのオンラインスーパーマーケットのサービスはスケジュールは未定ですが、東南アジアへの展開を計画しています。しかし、このサービスは全国をカバーするのではなく主要な都市周辺のみへの展開となります。



TelenorミャンマーはSagaing地域、Magwe地域、Ayeyarwady地域とBago地域に進出します。

Telenorのサービス範囲拡大は1月22日に発表され今月末には行政地域の半分がカバーされる予定です。

Telenorがヤンゴン、マンダレー、ネピドーの3大都市以外へ進出するのはこれが初めてです。あわせてTelenorは需要に対応するために毎月発行するSIMカードを1500万枚に増量しました。

TelenorはBago地域を108の基地局で東側の7つの行政区分をカバーしています。Taungoo区分は16の基地局で9つの行政区分をカバーしています。Magwe地域は60の基地局で全体をカバーしています。1月末には新たに6つの行政区分でサービスを開始します。

Telenorはヤンゴン、マンダレーの基地局も増設して、サービス範囲の拡大と質の向上を図っています。Telenorは2月にはKayin州とMon州への進出を予定して、既存の都市も基地局の増設を計画しています。加えてタイとの光ケーブルも2月には開通する予定です。



Rocket Internet傘下のEasy Taxiはラテンアメリカ、アジア、アメリカの一部に進出しています。

しかしアジアの4ヶ国、香港・台湾・インドネシア・インドでは成功を収められていません。

これを受けて、これら4ヶ国では好調な他国へリソースを振り向けるために事業を縮小すると発表しました。

アプリはそのまま利用できますがサポートは提供できません。

台湾では新しい法律を遵守できないために撤退となりました。

インドは本格展開前ですがこれ以上は拡大しません。

これは人の引き上げを意味するようで、マレーシアでも人員削減が始まりました。

Easy Taxiが香港に進出したのは2013年10月で、インドとインドネシアは翌年の5月でした。

香港とインドネシアでは成長の度合いは高いものの投資対効果が低いとのことです。

インドでは事業を行うためのライセンスを取得するのに時間がかかりライバルであるOla、Meru、TaxiForSureや他の国内企業に差をつけられてしまいました。

このセクターは激しい競争にさらされていて、莫大な投資を受けてその資金をサービス拡大につぎ込んでいます。

Easy Taxiも総額7700万ドルの資金を調達していて、その最新のものは昨年7月に4000万ドル獲得したものです。

しかし、それに対してGrabTaxiは東南アジアだけで3億3000万ドル、Uberに至っては33億ドルの資金を後ろ盾にしています。

Easy Taxiはベトナム、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、韓国でサービスを継続しています。

実際にタイではGrab Taxiのステッカー付きのタクシーは見かけましたが、Easy Taxiは見ませんでした。

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